オーバーロード4 蜥蜴人の勇者たち


オーバーロード4 蜥蜴人の勇者たち

 
通常盤

 
特装版
詳細
名前 オーバーロード4 蜥蜴人の勇者たち
分類 ライトノベル
作者 丸山くがね
イラスト so-bin
発行 株式会社KADOKAWA
出版社 エンターブレイン
初版発行 2013年8月12日

 
王座から放つ死の宣告

概要
 『オーバーロード』書籍版第4巻。

 平和な蜥蝪人の集落に、無慈悲な死の軍勢が迫る。種族を守るため、愛する雌と生きるため、立ち上がる蜥蝪人。
 一方、アインズの「実験」のため、出撃するアンデッドの大軍。不死者の王の命を受け、向かう指揮官はナザリック第五階層守護者である凍河の支配者、コキュートス。忠実なる彼の作戦とは。
 弱肉強食の容赦なき世界を目撃せよ。
 ドラマCD付特装版もあるよ。

ストーリー
Prologue

 シャルティアとの戦いの後、しばらく冒険者モモンとして活動を続けていたアインズは半月ぶりにナザリックへ帰還する。待っていたアルベドの色仕掛けをかわし、状況の確認を行ったアインズは、残してきた仕事を片付けるためにまたエ・ランテルへと出発して行った。

1章 旅立ち

 トブの大森林北に位置する湖、その南部湿地帯に生息する蜥蜴人(リザードマン)”緑爪”族の一人ザリュースは外の世界を旅してきた知識で村に魚の養殖場を作っていた。兄であり部族の族長でもあるシャースーリューと和やかな時を過ごすザリュースだったが、そこに突如としてナザリックより宣戦布告を告げるアンデッドが訪れる。
 一方的に8日後の侵攻を告げられたリザードマンは混乱するものの、ザリュースがリザードマンの部族をまとめて立ち向かうことを提案し、そして自身もメッセンジャーとして各部族に協力を取り付けに行く事となる。

 その頃シャルティアナザリック第9階層の副料理長が経営するバーで呑んだくれていた。

2章 集う、蜥蜴人

 ザリュースが最初に向かった先は”朱の瞳”族。そこで部族を纏めていたのは白いアルビノのリザードマン、クルシュだった。ザリュースクルシュに一目惚れし思わず求婚してしまい、その結論は持ち越されたものの、協力して戦うことを約束する。そして二人は共に”竜牙”族へと説得に向かうのだった。

 その頃アウラトブの大森林でハンバーガーを食べていた。

 ”竜牙”族の集落へと到着したザリュースクルシュは族長のゼンベルを説得しようとするが、答えは「勝ったら言うことを聞く」というシンプルなものだった。ザリュースゼンベルとの戦いに応じ、自身が持つ魔法武器「フロスト・ペイン」の効果を利用し見事勝利する。
 その後の酒の席で”竜牙”族もまた同盟に参加することをゼンベルは約束し、ザリュースクルシュに生きて帰ることを約束するのだった。

 その頃漆黒聖典隊長は人類の守り手たる番外席次になじられていた。

3章 死の軍勢

 ゼンベルを仲間に加えた一行はナザリックが最初の襲撃地点として指定した”鋭き尻尾”族の村へと向かう。そこにはシャースーリューと全てのリザードマンの部族の長が揃っており、リザードマンの同盟が成功したことを皆が知ることになる。
 斥候の報告を待って一同は戦争に向けた作戦会議に入り、5000体にもなるアンデッドの軍隊への対策を議論する。そして戦争に向けた準備は着々と進み、戦争の前とはいえ、リザードマンが協力する姿にザリュースクルシュは明るい未来を感じるのだった。

 その頃デミウルゴスは日曜大工に勤しんでいた。

 アンデッドの軍団に命令を下し動かすのは守護者の一人コキュートスコキュートスナザリックの守護を任されていたが、侵入者がいなくては働きようがない。そのため今こそ活躍の場を見せられると意気込みも強く進軍を命じるのだった。一方のリザードマンも戦いに向けた儀式を終え、最高の戦意でこれを迎え撃つ。 
 リザードマンは原始的な殴打武器を装備する者が多かったが、それが対スケルトンにおいては最適な装備であったこと。コキュートスの指示が魔法による伝令で拙かったこと。そして何より現場のアンデッドが思考力0だったこともあり戦いはリザードマン有利に進んで行く。
 このままでは負けると判断したコキュートスは、その起動が事実上の敗北になると知りながらも、温存を命じられた指揮官、エルダーリッチの「イグヴァ」に進軍を命じる。

 イグヴァアインズが直々に作った(それなりに)強力なアンデッドで、《ファイヤーボール/火球》の魔法でリザードマンを次々に葬っていく。しかしザリュースゼンベルクルシュ、ロロロの部族と種族を超えた結束の力を前に苦戦を強いられ、最後はザリュースの限界を超えた攻撃によって敗北、消滅したのだった。
 圧倒的に低い可能性を覆し勝利を手にしたリザードマンを目にし、屈辱を噛み締めながらも一人の戦士としてコキュートス
は賞賛を贈るのだった。

 リザードマン達は勝利を盛大に祝い、ザリュースクルシュは互いに結ばれ、一つの大きな戦いが幕を下ろした。

4章 絶望の幕開け

 リザードマンの村への侵攻は失敗に終わったが、これはアインズにとっては予定通りの事だった。その真の目的は「失敗から守護者が学び成長するか」という実験だったからだ。
 結果はコキュートスが戦況を分析できるようになったという喜ばしいもので、アインズは満足しながらコキュートスに後始末としてリザードマンの殲滅を命じる。

 しかし、コキュートスは武人として心惹かれたためにリザードマンの殲滅に反発、その助命を直訴するという事態にまでなる。アインズコキュートスの予想以上の成長と変化にまだ伸びしろがあると感じ喜ぶのだった。
 そこにデミウルゴスの助言もあり、リザードマンに対する処分は殲滅から示威行為の後に支配という形に変更。ナザリック全軍を持って全力でリザードマンを脅しに行く事が決定する。

 激戦翌日のリザードマンの集落、そこに突如としてアインズ階層守護者、さらに神話の軍隊とも例えられる強大なアンデッドの軍隊が出現。強大な力を見せつけた後に4時間後の再侵攻を一方的に告げ去っていく。再侵攻の兵力はコキュートス唯一人。その意味は敗北を認めるための生贄を差し出せというものだった。
 戦士とクルシュを除く全ての族長を生贄に差し出さなければ納得されないだろうとの結論に行き着くリザードマン達だったが、クルシュは自分だけ生き残ることに反対。その説得を試みるザリュースに今から孕むことを宣言する。

5章 氷結の武神

 アウラが作った小屋で状況の確認を行うアインズ階層守護者達。行為中のザリュースクルシュを遠隔視で見てしまい気まずい雰囲気になるなどのトラブルはあったものの、他のプレイヤーによる襲撃が無いか警戒しつつ、コキュートスの戦いを見届けることにする。

 村では戦いに挑むリザードマンが出発し、それに応じるコキュートスも出てきたものの、コキュートスは更に死地へ向かう者だけが前に出るように要求する。そして族長と老齢の戦士だけが出てきたところで冷気を振りまくスキル”フロスト・オーラ”の力を発動。戦士を全員殺害し、族長との戦いに入る。 戦いはリザードマンの奮戦虚しく一方的なものになるが、シャースーリューの命を捨てた支援によってザリュースの一太刀がとうとうコキュートスへと届く。
 コキュートスはリザードマンの戦士としての才覚に感動しつつも、ナザリックの名を汚さないためにスキルによって攻撃を無効化。ただし、一歩だけ引くことでリザードマンに敬意を示しザリュースにとどめを刺した。

 戦いの後、コキュートスの嘆願もありザリュースを復活の実験に使うことを決めたアインズは、クルシュにリザードマンを監視する見返りにザリュースを復活してやろうと持ちかけるのだった。

Epilogue 

 ザリュースは無事に復活し、その結果を見届けたアインズナザリックへと帰還した。

 

キャラクター紹介

書籍版とweb版の違い

書籍版 web版
リザードマンの様子の合間にナザリックなどの日常が描かれている。 リザードマンの場面はずっとリザードマンしか描かれていない。
アンデッド軍団の指揮官がイグヴァ アンデッド軍団の指揮官が名無しのリッチ
シャルティアが一応の罰としてアインズの椅子にされる。 シャルティアが一応の罰としてアインズの椅子にされた後、アウラの椅子にされる。
コキュートスはリザードマンの戦士の中でも自ら死地に赴いた者だけを殺した リザードマンの戦士は全員コキュートスに殺害された。

 
小ネタ

  • 実はリザードマンは食糧不足に悩まされており、かつてそれが原因で部族間での戦争が起きたこともあった。ナザリックと戦うことを決断したのも「口減し」を行うのが目的の一つだった。
  • ちょうどアニメの続きに当たる巻である。
  • ナザリックの面々があまり登場せず、別作品のような展開が続くので様々な評価を受ける巻でもある。

Social tagging:                  

29 Responses to オーバーロード4 蜥蜴人の勇者たち

  1. 匿名 より:

    クルシュは萌えトカゲという新境地のキャラクター
    評価は色々ある巻だけどこれと大虐殺が好きです

  2. ナザリック・エルダー名無し より:

    トカゲ視点の話があまり好きではないって人もいるみたいだし、もし2期があるのならば完全にナザリック視点で4巻の話をやるってのもいいかもね。
    個人的にはトカゲ好きだけどね。クルシュかわいいし。

  3. 匿名 より:

    映像と小説の違いが如実に表れている典型的事例だよな
    動物とか非人類とか、宇宙船とか文房具だって主人公にすることができる小説
    あらゆるものが視覚的に決定されてしまう映像
    4巻をアニメ化する場合、その違いをどうするかが悩みどころだろうな

    ずっとトカゲが画面に映っていたらいやだと感じる人もいるだろうし
    アインズすら「見た目が人間じゃないから感情移入できない」って嫌う人が知人に実際いたからね

  4. 匿名 より:

    オーバーロードにしては珍しい王道バトル物のような熱い展開は、恐らく今後は見られないだろうな。

  5. デミ○もん より:

    完全に蜥蜴主人公でアインズ様が悪役ですからねぇ

    ダイの大冒険で言うならフレイザード編が終わって宴会してたらバーン様が乗り込んできたようなもん

    • 匿名 より:

      勇者の戦う相手が徐々に強くなっていくんじゃなく、いきなりラスボスが出てくるあたりオーバーロードってある意味リアルだよね。
      ナザリックも一階層から守護者最強が担当してるし。

  6. nigun-love@管理人 より:

    そういえばそんな違いが
    直しておきますねー
     
    しかしアニメ化は本当に難しいでしょうね…
    いっそのことリザードマン主人公の新作アニメとして始めてエンディングでドーン!とか?

  7. 匿名 より:

    >>勇者の戦う相手が徐々に強くなっていくんじゃなく、いきなりラスボスが~

    基本全巻がそんな感じですね。第4巻、第7巻、第9巻辺りが顕著で、軍としてのナザリックが出てきますし。
    戦えたり勝てたりする理由が、魔王側の練習や実験であるというのが特に絶対的な差を生んでる気がします。
    逆にそう言った遊びのようなものが薄くなったのが9巻の大虐殺なんでしょうね。

  8. リザードマン より:

    トカゲ(爬虫類)は好き嫌い分かれるでしょうね。
    ただ、アインズ・ウル・ゴーン自体、異業種の集合体だしね。
    一般受けするような人主人公ものに飽きていた自分には悪くない印象だったな。

    日本だと萌え系要素が強かったりするからそういった萌え調のリザードマン…
    ポケモンのあのコになってまうね。。
    海外ならグロ+刺々しい元絵コンテの方でイケるけど日本は難しいねー。
    クルシュ頑張れ。第2期のぷれぷれはカルネ村のゴブリンとエンリ・ネム・ンフィ希望。
    フールーダと魔法学院でもネタとしては。。

  9. 匿名 より:

    もし、アニメ化になったとしても、ザリュースが村々を回る部分は省略されて、ナザリック側の視点で、いきなりイグヴァ対リザードマン連合軍の戦いが始まりそうだな~

  10. 名無し より:

    二期を希望します。
    戦闘以外にも、族長会議の場面やコキュートスの心境についてもある程度出して欲しいです。
    ぷれぷれ感覚でアウラとロロロの邂逅とか、遊んでいる姿が見たい(願望)

  11. デミグラスソース より:

    個人的には、現状既刊分で1、2を争うレベルで好きなエピソード。
    他種族の生活や文化を描写して世界観の広がりを感じさせるし、
    一般人、もしくは力量不足の勇者からみた
    絶対的な強さの大魔王ってどういうのか、が凄く分かるし。

  12. 匿名 より:

    ニグレドさんカットはただ単に尺が足りなかったんでは
    魔封じの水晶鑑定&ペロペロもカットされてましたし

    • 匿名 より:

      ライトなファン層は不要。円盤売れる理由は、今までに無い独自路線だから。視聴者に媚びたアニメなんて、駄作になるのが世の常。

  13. 匿名 より:

    コキュートスとデミウルゴスの伝言の所デミウルゴスの急用ってなんだろ

  14. 匿名 より:

    もしアニメでやるとしたらイグヴァ戦でのロロロの心情をどう表現するのだろうか…
    好きなシーンなのでぜひカットとかせず頑張って欲しいところ

    • 匿名 より:

      8巻の内容を混ぜてくるとしたら4巻の大半はカットしてくるでしょうな

      • ももんさま… より:

        自分はトカゲはちょっと…派なので、願望としては一期ラストの「守護者全員で行くか」から繋がるコキュートス戦だけで済ませて、5~6(8)巻に時間を割いてもらいたいですかねえ。

      • 匿名 より:

        もともと2巻分で1クールでというのあったので、売れて2巻分構成になるかもです。

        • 匿名 より:

          そうなると5巻で終了だと中途半端なので4巻+ゴブリン部族連合orカッツェ平野のアンデッド師団殲滅と8巻の内容でしょうか

    • 匿名 より:

      あのシーン私も好きですし、ロロロの心情にちょっと涙ぐみました。

  15. 匿名 より:

    4巻に限らず、これ以降ナザリックの描写が大幅に減りますね。
    よくよく考えると、4巻~7巻は主人公(アインズ)以外の目線でストーリーが進行していくって、かなり斬新と言うか冒険してますね。

    魔王が主人公の作品は数あれど、他種族に本気で侵略を仕掛けたのってアインズくらいじゃ…

    • 匿名 より:

      ラノベでは少ないかもしれないけど、視点を切り替えて描く群像劇タイプの小説はたくさんありますよ。ファンタジー小説だとグイン・サーガとかが有名かな。

      • 匿名 より:

        アニメ第2期がすぐ決まらないのは『蜥蜴人編』があるからでしょうね。

        蜥蜴人の描写が多い代わりに肝心の主人公(ナザリック)サイドは…

        色ボケ新妻プレイ、ヤケ酒で飲んだくれる、ハンバーガーを食べる、日曜大工…
        コキュートス頑張る。

        椅子になる、壁を壊す、恋人の情事をのぞき見する…
        コキュートス無双。

        …コキュートスが大活躍ですね!

  16. 匿名 より:

    アニメ2期1話で蜥蜴人はどうなるんでしょうね。コキュートス主軸で通して、蜥蜴人はovaでトカゲックスもそこで出す手もありそうだけど。示威のシーンを1話冒頭で流して奮闘する蜥蜴人でもいけそう?アインズ様見に来る人が多いので、それでも蜥蜴人3話使いたくはないですよね。アニメ大変そうだけど、期待大!

コメントを残す