オーバーロード5 王国の漢たち [上]


オーバーロード5 王国の漢たち [上]
詳細
名前 オーバーロード5 王国の漢たち [上]
分類 ライトノベル
作者 丸山くがね
イラスト so-bin
発行 株式会社KADOKAWA
出版社 エンターブレイン
初版発行 2014年1月9日

 
魂をも握り潰す恐怖。

概要
 『オーバーロード』書籍版第5巻。

 リ・エスティーゼ王国は、裏社会を牛耳る巨大組織「八本指」の脅威にさらされていた。その時、この国で己を全うする男たちが躍動する。アインズの命をうけ、情報収集の目的で王国に潜入した鋼の執事・セバス。“黄金”王女に忠誠を誓うも、己の弱さに苛立つ日々をおくる熱き兵士・クライム。圧倒的強者を目にし、抜け殻状態で王都に戻ってきた武の求道者・ブレイン。崩壊寸前の王国を舞台に三人の男たちがそれぞれの信念を胸に裏組織と対峙する!

ストーリー
Prologue

 中火月(8月)26日昼過ぎ、ある晴れた日の王都セバス・チャンは道端で怪我をした老婆を助け家まで送り届ける。
 下火月(9月)1日昼過ぎ、ある豪雨の降りしきる日の王都ガゼフ・ストロノーフは道端に捨てられていたブレイン・アングラウスを拾って家に連れ帰る。
 それぞれの日、それぞれの時間。国を揺るがす激動の事件が静かに幕を開けた。

1章 少年の思い

 9月2日深夜、王国内のとある農村。一見何の変哲も無い村はその実、地下犯罪組織”八本指“の麻薬製造拠点の一つだった。そんな村が深夜何者かに襲われ、麻薬畑も焼き払われる。襲撃犯は王国最高峰のアダマンタイト級冒険者チーム”蒼の薔薇“。国の王女ラナーの依頼で八本指に打撃を与える蒼の薔薇だったが、その行為がいたちごっこに過ぎないことに焦燥感を感じていた。

 9月3日朝、王城ではラナーに仕える兵士クライムガゼフと剣の訓練を行っていた。クライムは剣の才能を持たない人間だったが、その努力をガゼフに認められ喜ぶ。

2章 蒼の薔薇

 訓練と食事を終えたクライムは主人であるラナーの下へ向かうが、道中でザナック第二王子と出会ってしまう。ザナックは妹であるラナーが実は危険な知恵者であることに薄々気づいており、そのことをクライムへ忠告するが、ラナーにかつて命を救われ妄信するクライムはこれを無視する。
 到着した部屋ではラナーと、その友人で蒼の薔薇のリーダーでもあるラキュースが議論をしている最中だった。そこにクライム蒼の薔薇ティナを加え八本指への対策を一同は話し、クライムが宿屋で待つ蒼の薔薇の残りのメンバーへの伝言を請け負う。

 宿屋には蒼の薔薇ガガーランイビルアイがおり、二人に八本指襲撃が近いことをクライムは伝える。同時に様々な雑談を行い、その中でラキュース闇の人格と戦ったり変な装備にこだわったりしていることが判明し、装備する魔剣の影響ではないかと皆が不安に感じるのだった。

 その少し前、蒼の薔薇の襲撃によって経済的に手痛い打撃を受けた八本指は経営について頭を悩ませていた。
 同じ頃、主にセバスの浪費によって経済的に手痛い打撃を受けたアインズも経営について頭を悩ませていた。

3章 拾う者、拾われる者

 8月26日昼後、セバスは高価なスクロールを買った帰り道、道端で捨てられかけていた娼婦のツアレを大金と引き換えに引き取る。セバスツアレを滞在中の屋敷に連れ帰り、ソリュシャンに怪我の治療を命じた。
 しかしツアレの心の傷も僅かながら癒えてきた9月3日、娼館の女性を買った行為を八本指に目をつけられ、アンダーカバーとしての生活に危機が迫ってしまう。
 独断で人間を助け、さらにナザリックに害を与えたセバスの行為をソリュシャンは見咎め、アインズへ「裏切りの可能性あり」と密告するのだった。

4章 集う男たち

 9月3日早朝、ガゼフと一つ屋根の下にいられる安心感から眠り続けたブレインが、ようやくはっきりと覚醒する。そして仕事に向かうガゼフを見送り自身も街へと出て行く。
 同日昼前、また街で人助けをしていたセバスを近くを通りかかったクライムブレインが目撃する。二人はその強さに惹かれ後を追い、クライムセバスに稽古を申し込み、その様子を隠れて見ていたブレインも思わず二人の前に出てしまう。 そこへセバスを亡き者にしその女主人(を演じているソリュシャン)を狙わんとする八本指の手の者が襲いかかり、男達3人は共にこれを撃退する。襲撃者からの情報で娼館の裏に八本指の存在があることを知ったセバスは、即座にその粉砕を決意。クライムブレインも協力を申し出る。

5章 鎮火、舞い上がる火の粉

 9月3日昼時、セバスクライムブレインは娼館へ奇襲を仕掛け、王国の悪徳巡回使ヘーウィッシュの殺害、八本指奴隷売買部門長コッコドールの捕縛、あともう一人の捕縛という大戦果を挙げる。
 その日の晩、王城へと戻ったクライムは事の顛末をラナーへ報告する。報告を聞いたラナーは「明日は激動の1日になる」と意味深な言葉をクライムへ告げ見送るのだった。
 ラナーの真意、それは「私のクライムを馬鹿にする者はみんな殺す」という狂気に満ちたもの。
 彼女は無邪気な姫を演じつつ策謀を巡らせていく。

 夜の王都では八本指最強の戦闘部隊”六腕“のメンバーがセバスへの復讐を誓っていた。
 そしてセバス王都の屋敷へアインズが直々にやって来たことを知るのだった

キャラクター紹介

書籍版とweb版の違い

書籍版 web版
ブレイン王都で様々な行動を起こす。 ブレイン王都に来ない。
八本指が拠点を潰され、会議を行い、六腕も全員登場するなどクローズアップされる。 八本指はあまり物語に関わらない。六腕も二人しか登場しない。
6巻の「ゲヘナ」へと続く伏線が張られている。 web版では「ゲヘナ」が無いのでその伏線も無い。
娼館襲撃はセバスの独断。襲撃者はセバスクライムブレインの3名。
相手はスタッファン・ヘーウィッシュ、コッコドール、六腕最弱の人
娼館襲撃はアインズの命令。襲撃者はセバスデミウルゴスの2名と、勝手に突入したクライム
相手はブルム・ヘーウィッシュ、ゼロルベリナ雑魚
デミウルゴス蒼の薔薇と激突もする。


小ネタ

  • ラナーの良き友人として登場するラキュースだが、ラナーは親しみの気持ちを欠片も持っておらず、ただ演技で付き合ってるだけである。
  • セバスの様々な行動が大きな騒動へと繋がっていくが、本人も望んでやっていると言うより創造主たっち・みーの影響という「呪い」が原因だと自覚している。
  • サブタイトル通り非常に男臭い巻である。
  • 9月3日18:00〜19:00頃の間にデミウルゴスラナーと接触している。

 

17:44 セバスが詰問を受けた後にデミウルゴスが「一箇所行ってみたいところがある」と発言。(6巻44頁)
19:05 ラナーの部屋を訪れたクライムがドアをノックするも、返事がない。(5巻357頁)
また、特別な客人のみに使い、1時間飲み物を保温できる保温瓶(5巻88頁)に温かい紅茶が入った状態で置かれていた(5巻358頁)=夜にもかかわらず 1時間以内に大事な客人が来た。
さらに「明日は激動の1日になる」と何かを知っているかのような発言。(翌日は「ゲヘナ」の発動日)
翌20:31 デミウルゴス八本指の拠点場所を知っており、ラナーが得た情報が即座に伝えられている。(6巻111頁)さらに彼はクライムの姿を皆に見せ攻撃を禁じている。(6巻114頁)

 


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13 Responses to オーバーロード5 王国の漢たち [上]

  1. 匿名 より:

    名前の欄が…

  2. 匿名 より:

    なんというか、丸山くがねの悪い癖が出すぎてるような気も

    5巻ですでにラナーと接触しているのに、「行ってみたいところがある」とこれからラナーと接触すると告げるのは6巻という時系列の前後ぶり
    これは普通に読んでるだけの大半の読者には理解されないだろうけど、それでいいのかな

    •   より:

      伏線を意識した的なことが後書きにありますし、こだわってしまったんでしょうね。
      刊行ペースが早いうちはギリギリ許されるかもですけど、半年一冊ペースとかになると読者は細かい部分覚えていられないと思うので、時系列を前後させるのは同一巻内に留めてほしいかな。

  3. nigun-love@管理人 より:

    >名前の欄が…
    物語が前後する巻なのでタイトルも前後してしまったようです…修正しました。
     
    >5巻ですでにラナーと接触しているのに、「行ってみたいところがある」とこれからラナーと接触すると告げるのは6巻という時系列の前後ぶり
    まとめて実感しましたが時系列が本当に激しく前後してるんですよねー
    ただ、読み直した時に「ああ、あそこはそうだったんだ」とアヘ体験できるのもオーバーロードの楽しみのひとつかと。

    • 匿名 より:

      アヘ体験はした事ないなぁw

      • nigun-love@管理人 より:

        そこを読み飛ばしてたなんて悔しい…!でも面白さ感じちゃう!!(ニグンニグン)
        これがオーバーロードの正しい楽しみ方です(嘘)
         
        うん、ごめんなさい!でも「ヘ」と「ハ」って似てるから仕方ないよね!!

  4. デミグラスソース より:

    デミウルゴスがラナーと謁見したとき、
    デミウルゴスとして会ったのかヤルダバオトとして会ったのかどっちだったんだろう

    • 匿名 より:

      事前に正体がバレないようにって注意されていたことを考えると、この段階ではヤルダバオトと名乗ったのではないかと

      • 匿名 より:

        私も当初はそう思っていたんですけど、ヤルダバオトと関係のない9巻の大虐殺時にもクライムの命を保護している点が少し引っかかりますね。
        ただ単に、ラナーとの取引材料としてクライムの利用価値を見出したので、保護しただけなのかもしれないですが。

        • 匿名 より:

          伝聞以上の説明がなされてないので細かい経緯は不明ですけど、魔導国の建国後にはアルベドもラナーと会うようですし、ゲヘナという事件でのいち協力者から、アインズのシモベに格上げされる方向ではあると思いますね。

    • デミ○もん より:

      公式チートのラナーのことだからデミウルゴスが魔王なんかじゃなくてその上にいる存在(アインズ)のことなんかも見抜いてるんだろうなぁ

      • 匿名 より:

        同時期に圧倒的強者が複数出現してる以上、関連性を疑いますよね。
        あとツアーやリグルット辺りだと、100年に一度のプレイヤーの出現だって分かってるから、完全に同じギルドの連中だろってバレているでしょうし。イビルアイは元々鈍い上に恋で盲目になっているので、当分気づかなそうですが。
        リグルットから青薔薇経由で情報が漏れていくのかどうか、ですなぁ。

  5. 匿名 より:

    読み直してみると、この巻の98-99Pで奴隷売買の長と関係のある貴族の令嬢がラナーのメイドをしていることが示唆されていて
    ラナー自身が情報の取り扱いに十分注意しろ、と言ってるのに、359Pでその令嬢とおぼしきメイドに思いっきり情報流してるんですね……
    で、そのメイドから情報聞いた貴族が手をまわして、6巻の救出された娼婦達が皆殺し、と
    この流れ自体はゲヘナのコメント欄を見て、初めて気付きましたが、伏線貼りまくってますねえ

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